2017年05月16日

やっぱり直虎らぶ

大河ドラマ『直虎』…面白いです。

波瀾万丈の井伊家…とはいえ歴史的史料はそんなに多くは無い。
去年の真田さん家に比べても、それはもうね。

だから『直虎』は逆に、本当に大河「ドラマ」として、
脚本家のイマジネーションを炸裂させないと大変…という所なのだと思うのですが。

私個人はとても興味深く見ております。

「女」城主どころか…学才と思慮と決断力はあるものの、
一人の全くのド素人新人国主が、やがて立派な一人前になって行く…という成長物語、
なかなかドキドキします。

しかも本当に条件が悪い。
幾つもの大国が嵐のように吹き荒れる最中、頼りなくか細い一本の葦のように、
小さな井伊家は「人材も無く金も無く」立っている。
この先どうやってあの立派な井伊になって行くのか!、
逆境に敢然と立ち向かって葦を守るのが…余りにも新人な直虎、というわけです。

このドラマの直虎は持って生まれたカリスマ性もあるのだけれど、
そして宿命から逃げずに受け止めて行く強さもあるのだけれど、
優等生では無いし、失敗も数々。
そこが…良いと思います。

「危な気なく賢く、<戦の無い世>をスローガンに、
いつでも凄い歴史的局面に何故か偶然に居合せ、
故に沢山情報を得ていて、
したり顔で正論を吐き、物事や人を裁く」ような主人公、
何故か時々見ますけど…そんなのなんにも面白くありません。

失敗し、負け、学び、立ち上がり、次は少しは成功し、そしてその繰り返しと…、
人生はそういう所に醍醐味があると思うわけで。
だから今回の『直虎』は…面白いです。

更に。

ドラマ優先と言っても歴史的言及も手堅く盛り込まれています。

最近は徳政令の事が出て来ましたが、
実際に井伊家は今川家と徳政令の扱いについて悶着がありますが、
それを含めて徳政令の歴史上の光と影についても描かれ、
また、戦国時代は一見武力至上主義な印象を一般には持たれるけれども、
実際は「経済を握る」事がとても大切だという事も説明されていた。
(信長にしろ秀吉にしろ勿論家康も…経済をどう扱うか、
よく知っていた武将こそ天下取りに近づけたとも言えるかと)

それから、
あの時代の民百姓は、
「強欲な支配者には一方的に虐げられた存在」というような認識が、
一昔前までは当然のように持たれていたのですが、
現在はもうそれは否定的で、
「逃散(ちょうさん)」も出て来ましたが、
農民は実力行使で領主に迫る事もままあったと。
劇中でも言っていましたが「田畑を耕すものが居なくなると領主は困る」のです。
故にドラマの通り、良き領主は民百姓を大切にしなくてはならない。
地味ですが…井伊家の歴史的には大切な所でした。

『直虎』が成長物語というと…主人公だけでなく、
この井伊家が戦国武将の一家として立っていくための、
家臣団の成長という側面もありますね。

なにしろ井伊家の男達は次々と亡くなってしまうので、
家臣団というようなものも存続が怪しくなっていったのだと思いますが、
そこを立て直して行ったのが、ドラマでも出て来る、
中野直之とか奥山六左衛門(朝忠/ともただ)だったのですね。

スピンオフ映像の「直虎女子会2」では、
「直之様…あの子犬みたいにキャンキャン吠える」と揶揄されていましたが、
ドラマの直キャンさんもまた、政次とは違った立ち位置で直虎に対峙し、
自分の考えも信念もありながら、
ちゃんと直虎と理解しあって井伊を支えるようになるのですね。
ホントにね、
今はもうとても頼もしく凛々しく見えて来ましたよ!直キャンさんw。

そして直之が子犬なら…、
奥山の六左は…テディベアではないでしょうか!^^;。
気は優しくて力持ち(でも武芸はてんでダメ、そして政次が苦手なw)六左、
豪の直之と良いコンビで…段々キャラが立って来ましたね。

最初はこんなにヨロヨロな直虎家臣団。
でも後年、井伊直政を支えて井伊家をもり立てて行くのですね…。
そう考えると…ちょっと胸熱。

元々歴史的にも、
「代替わり」というのは狙われるポイントだったと感じます。
新しい当主の力量が前当主より落ちれば、
すぐさま外から内から、家が喰いものにされかねない戦国時代。
代替わりした新しい当主はそういう訳で、
大きな家でも小さな家でも油断も隙も見せられない、
両国経営も上手く回して行かなくてはならない…と、多くの大変さがあったと。


また、戦国経済の物語という所に話を戻すと、
往年の大河ドラマ『黄金の日日』をなんとなく思い出します。
この作品は戦国経済ドラマの先駆けと言っても過言ではありません。

こちらの主人公は自由都市:堺の商人、呂宋助左衛門で、
商才と度胸と心意気で乱世を生き抜き立身出世していくのですが、
『直虎』には飄々とした方久が…。
(方久は銭の匂いに忠実な人を喰った奴と言う事で…今後が楽しみ)

そして、
あちらにはこれが出世作となった根津甚八さんを擁する、
唐十郎の赤テント…こと状況劇場の面々が、
野盗もどき?となって作品を暴れ回る怪演がありました。
『直虎』には…柳楽クンが頭目となった盗賊?グループが出現しました。
こちらも神出鬼没な活躍となるのでしょうか…。

直虎が言っていた「のこぎり引きの刑」も「黄金の日日」で、
信長を暗殺しそこねた善住坊に下された惨い刑罰ですね…恐ろしや……。


そして最後になったけど…政次の事ですが。

政次はここに来て「真意を直虎に見抜かれた」訳ですけども…、
でも「その先にある純愛」は気づかれないんですねえ。
ここがね…このドラマの肝というか、切ない所。
(何度も書いてしまいますが…高橋一生さんをキャスティングし、
スケジュールを抑えたNHKは「凄い!」としか言いようが無いですねwww)

直虎からしたら、信頼と猜疑の入り交じった目線で、
それでも「井伊を守る」の一点で合意できる事を頼りに、
政次をみつめて奇妙に共闘していく事になるわけですが、
(この辺の度量も面白い)
政次側から言うと…だからこそ「完璧な悪役でありたかった」のだけども、
でも「気づかれてホッとした部分もある」だろうし、
しかしながら依然として、
「自分の長く秘めたる想いは、あのボンクラには通じていない」訳でw、
更に心は痛いし立つ瀬が無いよね…(トホホっすよね、ホントに)。

でもワタクシ個人は、
痛めつけられて苦悩するイケメンって好きなので(ぇ、
政次にはますます頑張って欲しいですとも!ええ(ふふふ。


心が痛いと言えば。
小野玄蕃の妻なつ、もですよね。

山口紗弥加さんのエロキューションが昔から好きなので、
(エロじゃなくてエロキューションですよ)
思い詰めるなつの台詞が…ホントに切ない。
きっと一番政次を理解しているなつ。
でも聡明なので…余計な事はしないし言わないなつ。

でも!、
個人的にはなつの優しさや懐の深さこそ、
是非政次に届いて欲しいと思って見てしまいます。


そしてそして。

全てを投げ打って家のために孤軍奮闘、東奔西走する直虎にも、
もしかしたら…新しい気持ちが芽生えるのかもしれませんね。
柳楽クンの演じる彼がもしかしたら…ふふふふふふ。

さて!。
そんなこんな中「直親の娘?!」が次回から登場との事、
これは…井伊家版の天一坊事件なのか(わはははははははは、
変化球が更にぶっ飛んで来た展開、乞うご期待!という所ですね☆。
posted by 夏草 at 02:47| Comment(0) | 大河ドラマ☆おんな城主 直虎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月07日

我が輩はにゃんけいである!

昨日は「空想大河」の話題でしたがw、
今日は…本家大河ドラマ『直虎』のお話を。

実地に自分も井伊谷へ行っているので、
龍潭寺とか井伊谷城趾とかについて、ここでまとめたい所ですが、
実はもう一カ所行ってから書こう…と野望を持っておりますw。
なので、
今日は「ドラマ」中心の内容で行ってみます♪。


さて。

主役三人が全て大人になりましたね。
物語が本格的に動き出した…と。

柴咲コウちゃんは、
勝手に想像していたよりも、ずっとナチュラルに聡明な直虎で好きです。

ドラマの南渓和尚は「おとわは運命に選ばれた子供」的な台詞があったけど、
自分は歴史上の直虎については、
「その運命を選んだ人」という印象を持っていて。

直虎という人は勿論、意思も強かったと思うのですが、
強い人というのはその上にどこか素直な感じがするんですよね。
(自分の経験上そう感じる)
素直というのは…「人生の流れに沿う」という事です。

「人生に流される」のと「人生の流れに沿う」というのは違う。
流れには逆らえないというか逆らわないんだけども、
実は能動的にその運命に関わる事だと思うんですよね。
機を見て流れを見て…流されてコントロールを失うのではなく、
それに果敢に乗って行く…と言えばいいのか…そういうイメージ。

いや…ある時は流されるかもしれない。
なにしろ人間にコントロールできる事なんて少ないのだから。
しかし…それでも流されたら毎回エネルギーを戻して、
能動的に肯定的に物事と取り組むと、
受け身の時の「無力感」が少なくて済みますよね。
だから結果的に非常にタフだとも言える。

そういう人だな…と思う人って、素直な人が多い気がする。
素直っていうか…無心というか。
自分にフォーカスし過ぎず、やっぱりある程度大局を見られる懐の深さというか…。

あ、
人生を初志貫徹で生きられる人も居ますよね。
強固な決意で力強く人生を切り開くというか、
何が何でも自分の思う所を進むというか。
…でもそれで上手く行っている人はやはり、
どこかで人生の流れを察知して…それに乗ってると思う。
すべからく自分の思い通りという事は無い、という意味で。

『直虎』の脚本家の造形するおとわ〜直虎って…懐深いですよね。
南渓和尚の「道は一つではないかもしれぬ」に感化されてか、
そして水の国の姫なせいか「如水」な生き方。
なんだか初恋は破れる?みたいですが(悲しいなあ)、
自然体で聡明な直虎の行方がどう描かれるのか…楽しみです。


そして!!。

今回はまた…イケメン大河ですね!!。

亀ちゃんが戻って来ましたが…、
なんですか!あの王道な王子様っぷりは!!(わははははは。
背の高い笑顔の優しいまっこと凛々しい亀ちゃん。
なんか…個人的には、
『あまちゃん』の種市先輩(福士蒼汰さん)以来のキラキラ感www。
三浦春馬さんの凄い王子様オーラに圧倒されました(わははははははは。

鶴ちゃんの高橋一生さんも…今本当に乗ってる役者さんだなというか、
この繊細で憂いのある役がもうどこから見てもハマり役www。
現在、葛藤を抱かせたら右に出る俳優さんは居ないんじゃないでしょうか!!。

今回一番切なかったのは…、
亀ちゃんが戻ってくる事についておとわと話す時に、鶴ちゃんが、
いつもは「次郎様」と彼女を呼んでいるのに「おとわ」と言ってしまう所。
次郎法師は「もう子供じゃないのに」と笑うのですが…、
鶴ちゃんは、子供の頃から知っている彼女を心底心配して、
「次郎様」ではなく「おとわ」と呼んでしまう…と、
視聴者には分かってしまうシーン。

また例に依って、次郎はそこが分からないんですよね…。
(そこが次郎法師の良い所でもあると思うんだけど)
しかし…それがなかなかに切ないと…。


あとね。

傑山ね!!…いい役だなあ…羨ましいなあwww。←ナニがwww。
自分が俳優さんだったらあの役やりたいwww。←ナニ言ってるだよwww。
ていうか…市原隼人さんがホントに楽しそうに演じてるっぽいですよね。
これからも次郎法師の心の機微を守って支えて行くんだろうか…、
すんごい気になります(いや心の機微だけじゃないかwww)。

そして。

最終兵器:南渓和尚!!!。
小林薫さんはホントにカッコいいですよね…。
『深夜食堂』のマスターも凄い好きだけど、
今回も自由でどこかとぼけてて、なんて事無い感じにしてるけど、
でも実は策士で…という味わいが凄い(わはははははは。
南渓和尚がついてる限り、直虎はダイジョブだ!!(ホントかっwww。


で。

最後に。

南渓和尚の懐の茶猫ちゃんが…可愛いよね。
やっぱ井伊だけににゃんこ様は不可欠なのかなwww。
あのにゃんけい様!(ホントは女の子らしい?)が、
実は…今一番自分の眼福かもしれませんwww。
posted by 夏草 at 23:47| Comment(0) | 大河ドラマ☆おんな城主 直虎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

満ちて溢れる水の姫君1 〜古墳と井戸と〜

今年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』始まりましたね♪。

井伊直虎には男性説もあるにはあるのですが、
個人的には、
一番最初に直虎さんを知った時の衝撃のままに、
自分も「女性説」で行ってみたいと…。

「直虎を知った衝撃」とは何かというと、
「女性で城主」という点では無いんですよね。
「女性で城主」は案外この時代には居たという事は、
(立花ァ千代とか岩村城主おつやの方とか、寿桂尼……)
自分も知っていたんで(女が家督を継げなくなったのは江戸期)。


では…どこに衝撃を受けたのかというと、
やはりそれは「直虎の波乱の生涯」です。

大河ドラマの方も、
当分かなり悲しい展開となると思いますが、
歴史上の直虎も、
次から次へと襲い来る試練に果敢に立ち向かって行くのです。

許嫁の井伊直親と同じように、
生命の危険に晒され続けた彼の忘れ形見を、
庇い養い大成させて行くなんて…もの凄い大変だったと思うし、
自由恋愛や自由な結婚が無理だった戦国時代とはいえ、
直虎が許嫁が好きだったとしたら…それはもうどんな覚悟だったのかと、
それを思った時、本当にかなりじんとしました。

戦国時代、大家が覇権を争う中、
その周辺の小さな家々はどれだけ大変だったのか。
去年の真田家もそうだったけど…、
真田には昌幸という超知恵者が居た。
井伊の家は更に真田よりも規模も小さいし、
男系を失い、人々を失い…いやもう背負うものが尋常じゃないです…。

それでも諦めなかった女城主。
その力一杯の生き様が…本当に胸熱ですw。


大河ドラマの方も…、
おとわ(後の直虎)と亀之丞と鶴丸と…なかなか波乱の始まりでしたね。
子役さんたちが上手ですね!ビックリしました。
可愛くプリンスっぽい亀ちゃんと賢く繊細な鶴ちゃん。
この鶴ちゃんが、恋にも人生にも悩み、
深く葛藤しそうで…ハラハラドキドキです。

そして。

井伊谷(いいのや)って、
実は古代遺跡が沢山残っている所だそうで、
井伊氏はなんと…1000年くらい続いた氏族だそうです。

そしてここには本当に沢山の井戸があり、
井伊家の始祖(ドラマでは御初代様と呼ばれていた)も、
一つの井戸からみつけられた…という伝説がある。

井伊家はこんな風に、
どこか遠く古代の風をまとった、水の一族なんですね…。
行った先も「近江=琵琶湖」ですから、
どれだけ「水」と密接な関係なのか…とうなってしまいます。

ドラマ第一回では、
おとわ姫が岩場から川底に飛び込み、水の申し子となっていました。

太古から脈々と受け継がれた骨太いエネルギーを持ち続けながら、
戦乱の世にすっくと立ち、美しく咲く野の花のようなヒロイン、
久しぶりに見られたらいいな…と思いました。


最後に「うちの井伊コレクション」をば。
キーホルダーは井伊さん家の「橘」ですが、
実は実家も奇遇にも「橘紋」なので、コレ↓持ってるです☆。

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posted by 夏草 at 01:25| Comment(0) | 大河ドラマ☆おんな城主 直虎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする