2016年09月28日

この世の歌姫と3 〜宇多田ヒカル〜

メジャーな彼女。
人気者の彼女。
カッコいい曲作る彼女。

……でもなんだか…いつも寂しそうで、
聞いててすごく気になった。
素敵な音楽だけど泣きの音楽。
鋭いけど胸に痛い詩。

その原因、
彼女の背中に張り付いた孤独は、
もしかしたら……独特の親子関係から来るものなのか…。

私自身も色々ある実両親を持っていたため、
ちょっとそんな想像を勝手にしていた。
渦中にあると傷つくこと、無視しなければならないこと、
考え過ぎること、受け止め過ぎること、
想像することしないこと…。
そんなことごとを勝手に。


そして。

半分引退のような宣言から月日が過ぎ、
朝ドラの主題歌を聞いた。

彼女の泣きの歌がゆっくりと暖かい声になっていた。
お母さんになったって聞いたっけ。
彼女の見ている景色は変わったようだ。

そしてでも…相変わらず少し哀調なのだけれど…それは生きている事の哀しみ。
生きている証の哀しみ。



新しいアルバム。
通して聞いてじんとした。
歌が上手いとか詩が良いとか曲が素敵とか…、
それは確かに…それはそう。

だけどそんなんじゃない。
そんなんじゃないものが波のように押し寄せて。
一人の人の物語が(それは同時に同時代の沢山の人の物語となって)
まざまざと広がって。
……胸がキュッとなった。


歌って凄い。
音楽って凄い。
宇多田ヒカル。
あなたはやっぱり素晴らしい歌姫。

生きていくって悲しくておかしくて…辛くて美しくて…素晴らしい。
凄いものに出会うといつもそう思う。

これからもあなたの人生を聞かせて欲しい。
ラベル:歌姫
posted by 夏草 at 23:06| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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