2009年10月14日

御殿様とお香 〜第一夜、第二夜の補足〜

お香夜話、まだちょっと続く予定ですが、
第三夜の前に、今晩は今までの所で少し補足を。

第二夜の「お香の銘の元となった和歌」について、
現代語訳を少々…やってみようかと(大汗。

「藤袴」
 ■ふじ袴ならふ匂ひもなかりけり 花は千草の色まされども

訳に挑戦)藤袴に並ぶ程良い香というのも無いものだ。
花は他の草々の方が美しさが勝っているけれども…。


「初音」
 ■きくたびにめづらしければほととぎす いつも初音の心地こそすれ

訳に挑戦)鳴き声を聞く度に、本当に美しいな、ホトトギスは…と思う。
いつ聞いても初めて聞いたような…ハッとする心地がする。


「白菊」
 ■たぐひありと誰かはいはん末匂ふ 秋よりのちの白菊の花

訳に挑戦)この匂いに似たものがあると…一体誰が言うのか。
秋の後、末まで花の匂いが香っている白菊の花に。


「柴舟」
■世のわざのうきを身につむ柴舟は たかぬさきよりこがれゆくらん

訳に挑戦)世の中の”憂き”という木をその身に積んでいる柴舟は、
焚かないうちから漕がれ(=焦がれ)行くのだな…。

という訳で。
いろんな所でちょっとずつ、それぞれの和歌の現代語訳を見ましたが、
しっくり来るものがあんまり無いので、自分の意見も入れてみました(^^;。
お前、なにをムリクリやってんだ!…という事なのですが、
それぞれの歌から銘をとった各家、
「この香木はとても良い香だ」という事をこんなに凝って言ってるんですね。
ちょとそこを…現代語ならどう訳すといいのかな…と思っていたので。

ちなみに、
お香を嗅ぐ事、嗅いで匂いを当てる事を「聞く」というと書きましたが、
ひょっとするとコレは…中国語から来てるのかもしれないと、
最近思います。

香木そのものは仏教伝来と共に、日本に伝えられたと言われているので、
その時代なら、中国文化が最先端先進文化として日本に受け入れられていたし。
中国語では”匂いを「嗅ぐ」”の動詞は…聞(ウェン)というので。

お香って凄く面白いですよね。
少しづつでも調べ続けて、折に触れて記事を更新できたら…と思います☆。


☆関連事項☆

『御殿様とお香 〜伊達家編1〜』
http://ikiikien.seesaa.net/article/129841193.html

『御殿様とお香 〜伊達家編2〜』
http://ikiikien.seesaa.net/article/129908148.html

『御殿様とお香 〜伊達家編3〜』
http://ikiikien.seesaa.net/article/130365621.html



『御殿様とお香 〜信長公と蘭奢待(らんじゃたい)〜』
http://ikiikien.seesaa.net/article/131104083.html
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posted by 夏草 at 02:35| Comment(0) | 歴史の周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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